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「水の波動」理論で知られるスピリチュアル界の有名人・江本勝氏>生前、福島県の放射能汚染水を「愛と感謝の祈り」を日本中から送れば浄化できると主張、昭恵夫人もネットを通じて「江本先生からのメッセージを>>

名言ハンターが選ぶ、政治を停滞させた「問題発言」2017年春

文春オンライン

 1月からの名言、珍言、問題発言を振り返る。今回は政治編。国内の政治でもっとも注目を集めたのが学校法人「森友学園」をめぐる問題だ。

安倍晋三 首相

「私や妻、事務所は一切関わっていない。もし関わっていれば首相も国会議員も辞める」

産経ニュース 2月17日

疑惑は加計学園問題にも――安倍首相 三宅史郎/文藝春秋 文春オンライン

 首相夫人の安倍昭恵氏が名誉校長を務めていた(後に辞任)森友学園瑞穂の國記念小學院」の建設用地として、国有地が鑑定価格より8億円以上も安い価格で払い下げられていたことが発覚。森友学園籠池泰典前理事長と親しい間柄にあると言われていた安倍晋三首相、あるいは昭恵夫人による口利きがあったのか? 大阪府、あるいは財務省をはじめとする役所はどのような便宜をはかったのか? 疑惑はまったく解明されておらず、4月の世論調査でも安倍首相らの説明について「納得していない」と回答した人が約7割に上っている(時事ドットコムニュース 4月14日)。

 そもそも、昭恵夫人が園児に教育勅語を暗唱させたり、「安倍首相バンザイ」と唱和させたりする森友学園の教育方針に涙を流して感激したところから始まったこの問題。事態を一層泥沼化させたのが、冒頭の首相のブチ切れ発言だ。この発言のおかげで安倍首相と昭恵夫人森友学園について何があっても知らぬ存ぜぬを貫き通すことになり、納得のいかない籠池氏が暴露発言を繰り返したことで「総理に対する侮辱だ」(竹下亘自民党国対委員長)と国会での証人喚問につながった。

 昭恵夫人はあくまで私人として森友学園に関わっていただけ(だから政府は何もコメントできないし、私人だから何の力もない)だと押し通すために「(昭恵夫人は)公人ではなく私人であると認識している」と閣議決定まで行っている(3月14日)。北朝鮮をはじめとする世界情勢が緊迫する中、「そんなことばかり議論している場合か!」という声も多く上がっていたが、どう考えても安倍首相夫妻の身から出たサビ。疑惑はさらに巨額の金額が動いた加計学園問題にも飛び火しそうだ。

籠池泰典 森友学園前理事長

「安倍首相または夫人の意志を忖度して動いたのではないかと思っています」

ハフィントンポスト 3月24日

ファクスを読み上げる籠池氏 共同通信社 文春オンライン ファクスを読み上げる籠池氏 共同通信社

 今年の流行語大賞に間違いなくノミネートされるのが「忖度」という言葉だ。疑惑の闇の底にあったのは「あまりにも日本的な構造」の存在だった。

 もともとは民進党福山哲郎議員が3月6日の国会で「近畿財務局だって、財務省だって、忖度するでしょう」と発言。新設予定の小学校の名誉校長の座に就いていた昭恵夫人と、森友学園の教育方針を絶賛していた(と昭恵夫人が語っていた)安倍首相の存在が、国有地の売買に影響を与えたのではないかと質問した。それに対して安倍首相は「忖度した事実がないのに、あるかのことを言うのは、典型的な印象操作なんですよ」と声を荒げている(ハフィントンポスト 3月7日)。

流行語大賞最有力? 「忖度」の意味

 さらに3月23日、国会での証人喚問の後に日本外国特派員協会で行われた記者会見で、当事者の籠池氏自ら「忖度」という言葉を口にした。「安倍晋三氏や昭恵夫人の直接の口利きはあったのか?」という質問に対して「直接ではなかったが忖度があったと思う」と答えたのだ。「忖度」という言葉の英訳に通訳が苦心するという一幕もあった。

 広辞苑で「忖度」をひくと「他人の心中をおしはかること。推察」とある。「他人の気持ちをおしはかるのは日本人の美徳」と語る人もいるが、近現代史研究家の辻田真佐憲氏は「官僚制は上の立場のものには忖度し、下の立場のものには忖度させようとする」と指摘している。その最たるものが

>>戦前・戦中の検閲で、官僚は出版社や雑誌社に忖度させて、効率的に業務をすすめた<<

   ★ああ、そういうことだったのか

という(文春オンライン 4月4日「森友問題で一躍注目 「忖度」の傾向と対策」)。脳科学者の茂木健一郎氏は森友学園問題について「『忖度』という、あまりにも日本的な構造をうんざりするほど見せられている」と記した(ブログより 3月23日)。

 経営コンサルタント大前研一氏は「道徳検定、教育勅語…「忖度」行政は我が国の文化に反する」と題した記事で、「教育勅語」を学校で教材として用いることについて松野博一文科相が「問題ない」と語ったことや文科省の道徳の教科書検定で「パン屋」が「和菓子屋」に差し替えられたことについても安倍首相と政府の意向を周囲が忖度した結果だと解説し、

>>これらの忖度は「思っていることを口に出さずに裏で根回しする、いわゆる『腹芸』を得意とする安倍政権の政治手法と無縁ではないだろう」<<

   ★腹芸と忖度、とはな

と考察している(『週刊ポスト』 5月5日・12日号)。証拠が残らず、責任もいらない「忖度」は、縦社会の上にいる人たちにとって大変使い勝手の良いものだ。「忖度するのが当たり前」と思っていたら、あっという間に「忖度させられる」ことになると思うよ。

安倍昭恵 首相夫人

「何でこんなことになってしまったのか、神様は何を望んでいるのでしょう」

産経ニュース 3月24日

何でこんなことになってしまったのか――安倍昭恵夫人 雑誌協会代表 文春オンライン 何でこんなことになってしまったのか――安倍昭恵夫人 雑誌協会代表

 森友学園問題における最重要人物の一人は、安倍昭恵首相夫人だ。緊迫する世界情勢への対応や、共謀罪に関する議論など、重要な政治課題が山積みだった今年前半だが、昭恵夫人の過去の行動に国会全体がひっかき回された感がある。

 ところで、3月24日に公開された昭恵夫人と籠池氏の妻、諄子氏とのメールのやりとりは異様だった。昭恵夫人のメールで特に目立つのは「神様」と「祈ります」という2つの言葉だ。

文藝春秋』3月号の記事「安倍昭恵『家庭内野党』の真実」では、ノンフィクション作家の石井妙子氏が昭恵夫人の「スピリチュアル的なものや、神道への傾倒」について指摘している。昭恵夫人森友学園に心惹かれたのも、新設予定だった小学校が「日本初で唯一の神道の小学校」だったからだ。また、「水の波動」理論で知られるスピリチュアル界の有名人・江本勝氏(2014年死去)から大きな影響を受けていることも知られている。江本氏は生前、福島県放射能汚染水を「愛と感謝の祈り」を日本中から送れば浄化できると主張、昭恵夫人もネットを通じて「江本先生からのメッセージを実践しよう」と呼びかけている。なお、江本氏と結びつきが強かったのは安倍首相の父・晋太郎氏をはじめとする安倍家のほうだった。

「少し幼い思考」

 昭恵夫人にインタビューを行った西田亮介東京工業大准教授は、「戦前の強かった日本が好きだという心情と、スピリチュアル、エコロジー。それらが混然一体になっている感じでした」と証言している(朝日新聞 4月6日)。戦前回帰に傾く心情は、森友学園の教育方針とも共鳴していた。そして、昭恵夫人の中のさまざまな要素のベースになっているのが、「日本を神聖視する、危うさを含んだ、少し幼い思考」(石井妙子氏による指摘)である。そして、それは根っこの部分で安倍首相と深く結びついている。

 当然ながら安倍政権は昭恵夫人の奔放な振る舞いを制限するだろうが、今後また何をしでかすかわからないのもまた事実。「主人と意見が違うように見えても、目指すところは一緒で、日本を取り戻したいんです」と石井氏のインタビューで語った昭恵夫人。安倍首相夫妻は、日本を一体どうしたいんだろう?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー

http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%90%8d%e8%a8%80%e3%83%8f%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%81%8c%e9%81%b8%e3%81%b6%e3%80%81%e6%94%bf%e6%b2%bb%e3%82%92%e5%81%9c%e6%bb%9e%e3%81%95%e3%81%9b%e3%81%9f%e3%80%8c%e5%95%8f%e9%a1%8c%e7%99%ba%e8%a8%80%e3%80%8d2017%e5%b9%b4%e6%98%a5/ar-BBAKJxn?ocid=SKY2DHP#page=3